Claude Codeで3日・713ページのpSEOサイトを作った話

AI

3日間・50コミット・713ページ。これが最近作ったpSEOサイト2つの数字だ。SE歴20年の筆者が、Claude Codeを使った静的サイト大量生成の現実を記録しておく。

副業・週末起業でよく聞くのが「スモールスタートで様子を見てから」「多角化は慎重に」という話だ。Claude Codeを使い込んだ今、その考え方は変わった。構想があれば具現化は簡単で、スケール対応も後から作れる。「まずやってみる」が現実的な選択肢になっている。

3日間・713ページという数字

作ったもの——2サイト・モノレポ構成

SaaSツール比較サイト(588ページ)とVPN比較サイト(125ページ)の2つを作った。どちらもアフィリエイト収益狙いのpSEOサイトで、モノレポ構成で管理している。1つ目の完成後、2つ目は複製して中身を差し替えるだけで半日で立ち上げた。

サイトページ数テーマ
saasnavi.net588ページSaaSツール比較
vpnnavi.net125ページVPN比較
合計713ページ——

技術スタックとゼロランニングコストの設計

フロントはAstro 5、ホスティングはCloudflare Pages。ランニングコストがゼロになるのが最大の利点だ。700ページ超の静的サイトをサーバー費用なしで配信できる。コンテンツ生成はAnthropic Batch APIとClaude Codeを使った。個人開発・副業サイトとしてシンプルなコスト構造になる。

Claude Codeを最初に使い始めた経緯——無料版claude.aiでのバイブコーディングから有料プランでの大量生成に至る流れは2週間で業務システムを作った実録にまとめてある。

Claude Codeが「大量生成」で本領を発揮した場面

Batch APIで約590ページを15〜20分で生成

Anthropic Batch APIを使い、約590ページ分のMarkdownを一括生成した。getStaticPaths対応、frontmatter整合、内部リンク設計まで一気に処理。手作業なら数週間かかる作業が数時間で済む。

モデルはclaude-haiku-4-5(Batch API利用で通常の50%割引)。1ページあたり約$0.009(入力2,000+出力3,000トークン換算)で、590ページ全体は約$5.3。Batch APIは100件単位で処理するため、100件で2〜4分、400件でも5〜10分で完了。vpnnavi側の111件は5分以内、saasnavi全体でも15〜20分以内。

データ構造と生成ルールを渡すだけで、JSON→ページテンプレートの変換ロジックも「こういう意図」で伝えるだけで実装してくれた。

Batch APIはバックグラウンド処理のため、投げたら放置できてコストも半額。結果反映に数分〜数十分かかる点が唯一のトレードオフ。

作業内容従来推定Claude Code
Astroページテンプレート作成(1種)2〜4時間20〜40分
Batch API連携スクリプト1日1〜2時間
約590ページのMarkdown生成数週間15〜20分(Batch API実行時間)
モノレポ複製(新サイト)3〜5日半日
テスト設計1日1時間

モノレポ複製が半日で完了

1つ目が動いた後、2つ目はモノレポ複製で立ち上げた。CLAUDE.mdにプロジェクト仕様を書いておいたため、Claude Codeが文脈を把握した状態で作業を進められた。通常3〜5日かかる立ち上げが半日で完了。

複製にはドメイン文字列・GA4 ID・OGP URLなどの「コピペ汚染」が混入しやすい。Claude Codeにテスト設計を依頼して自動検出する仕組みで対処した。

定型外スクリプトを「意図」で伝えるだけで実装

Google Indexing API送信スクリプト(フェーズ分割・200件/日制限対応)、X自動投稿スクリプト(dry-run/下書き/本番モード切替)、アフィリエイトフォーム自動入力スクリプト。これらを「こういう動きにしたい」と伝えるだけで実装。スクリプト系はClaude Codeの得意分野だ。

困りどころ——大量生成ならではの問題

ブラウザ自動化の壁

Claude Codeのブラウザ操作機能は隔離されたセッションで動くため、既にログインしているブラウザを使わせることができない。XがBot検知でログインをブロックする、スクリーンショットの保存が拒否される——こうした制約があると、試行錯誤が増える。

実際、アフィリエイトのフォーム自動入力は2回失敗した。HTML構造が完全に見える状態でないDOM操作は精度が出にくい。ブラウザ操作が必要な作業は手動前提で設計する方が、結果的に時間を使わずに済む。

使用量の上限と管理

Claude Codeは5時間ウィンドウ単位と週単位の使用量制限がある。複数プロジェクトを並行すると制限に近づきやすく、新サイト立ち上げのような大規模タスクが重なるとセッション途中で引っかかることもある。

対策はタスクのサイズを事前に把握して優先順位をつけることだ。大量生成・大規模リファクタなど消費が大きいタスクは単独セッションで進める。軽量タスクをまとめて処理する順番を意識するだけで、制限に達する頻度が下がる。

大量生成タスクは使用量の消費が大きいため、他の作業と同じセッションで進めると制限に達しやすくなります。Batch APIによるコンテンツ生成やモノレポ複製は単独で進めてください。

外部システムの完了確認はAIにできないことも

デプロイ完了はAPIやCLIで確認できる場合があるが、アフィリエイト申請の審査状況など、外部サービス側にAPIが存在しない確認は人間が行う必要がある。

発見したワークフローパターン

CLAUDE.mdを仕様書として使う

アーキテクチャルール・コマンド・注意事項をCLAUDE.mdに集約しておくと、セッションが変わっても文脈が引き継がれる。モノレポ構成のような複雑なプロジェクトほど効果が大きく、同じ説明の繰り返しがなくなる。

dry-runファーストで即本番実行を防ぐ

スクリプトは必ずdry-runモードを先に実装する。node scripts/post-x.cjs --dry-runで動作確認してから--postで本番実行する2ステップが基本だ。Claude Codeが生成したスクリプトを即本番実行するのは危険。この習慣があればトラブルが大幅に減る。

タスクをサイズ分類して使用量を管理する

タスクをzero(軽量スクリプト等)・low(単一ファイル編集)・high(大規模リファクタ・大量生成)に分類して優先度をつける。使用量を意識した順序で進めると、重要な作業の途中で制限に達するリスクを減らせる。

使用量を意識した順序で進めると、重要な作業の途中で制限に達するリスクを減らせる。コスト追跡には/costコマンドが使えるが、その使い方は/powerupのレッスン13で体系的に習得できる

「まずやってみる」が正解になる理由

副業・個人開発では「スモールスタートで慎重に」という考え方が一般的だ。これは実装コストが高かった時代の発想。Claude Codeを使うと、この前提が変わる。

構想があれば具現化は簡単で、スケールのための仕組みも後から作れる。pSEOサイトの例では、1サイト目が動いてから2サイト目を複製するまで半日だった。「多角化するかどうか事前に考える」より「とりあえず1サイト作ってみる」方が判断に必要な情報が集まる。

Claude Codeにも限界はある。ブラウザ自動化・外部審査・仕様が固まっていない段階での設計は人間の仕事だ。ただ「実装が大変だから始めない」という理由は消えた。

ムラサキ
ムラサキ

やりたいことをまずやってみる。うまくいかなければ方向転換すればいい。判断のサイクルが速くなったのが、Claude Code導入で一番変わったことだ。

よくある質問

Q
pSEOとは何ですか?
A

プログラマティックSEO(programmatic SEO)は、テンプレートとデータを組み合わせて大量のページを自動生成するSEO手法です。「地名×サービス名」などのロングテールキーワードを大量カバーできる。Astroのような静的サイトジェネレーターなら、ランニングコストを抑えながら大量ページを配信できます。

Q
Astro + Cloudflare Pagesを選んだ理由は何ですか?
A

ランニングコストがゼロになるからです。Astroは静的サイト生成に最適化され、Cloudflare Pagesの無料枠で大量ページを配信できます。サーバー費用なしで運用でき、700ページ超のサイトでも追加費用は発生しません。個人開発・副業向けに有利な構成です。

Q
Batch APIのコストはどのくらいかかりますか?
A

1ページあたり約$0.009(入力2,000+出力3,000トークン換算)です。590ページ生成なら総コスト約$5.3。Batch APIは通常のAPIより50%割引で利用でき、大量生成に適しています。本番実行前に小規模テストでコストを確認しておくと無駄がありません。

Q
モノレポ複製で新サイトを作る際の注意点は?
A

ドメイン文字列・GA4 ID・OGP URLなどのコピペ汚染が発生しやすいです。Claude Codeにテストを設計させて自動検出する仕組みを最初に作るのが効果的。複製前にチェックリストを用意するだけでも防げるミスが多くあります。

Q
収益化までどのくらいかかりますか?
A

pSEOはページ数とインデックス数が増えるにつれてアクセスが伸びるため、一定の時間が必要です。最優先はGoogle Search ConsoleとIndexing APIでインデックスを増やすことです。筆者のサイトは2026年4月時点で収益発生前で、運用を続けています。

まとめ

3日間・713ページ。これはClause CodeとAPIの組み合わせで個人開発でも実現できる。3つのポイントがある。Batch APIで大量生成を自動化する、CLAUDE.mdで文脈を保持する、dry-runファーストで本番前に検証する。

動的Webアプリ開発の詳細はClaude Codeで個人サービスを作った正直な話で解説している。あわせて読むと、Claude Codeの得意・不得意が明確になる。

やりたいことはまずやってみる。実装コストで躊躇していたなら、その理由はもう古い。

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