- 2026年4月の週末、2日でアフィリエイト案件に100件超申請した。承認はわずか6件。落ちた理由を分類すると、避けられるミスと構造的な壁が見えた。申請文テンプレも丸ごと公開する。
「アフィリエイトを始めよう」と思って最初にぶつかるのが、ASPの提携審査だ。記事を書く前の段階で、ここで止まる人が多い。
SE歴20年、副業で日本語のSaaS比較サイトを運営している筆者が、2026年4月の週末2日間で、PartnerStack経由のアフィリエイト案件に100件超まとめて申請した。結果は承認6件。HubSpotもActiveCampaignも落ちた。理由すら返ってこない案件もあった。
この記事では、その全申請ログから「落ちた理由の分類」と「実際に使った申請文テンプレ」を公開する。収益の話ではない。審査を一気に通すための、申請そのものの実務に絞る。

正直、半分も通れば御の字だと思ってた。フタを開けたら承認6件。でも落ち方を並べてみたら、次に活かせるパターンがちゃんとあった。
どこに何件、どうやって申請したか
申請先はPartnerStackに集中させた。多くのSaaS企業がアフィリエイトプログラムをここに集約していて、1か所で大量に申請できる。
申請対象は自分のサイト1つ。日本語のSaaS比較サイトで、3日で713ページ作ったpSEOサイトがそれだ。比較記事・代替ツール紹介・カテゴリランキングを自動生成している構造で、SaaS案件との相性がいい。
PartnerStackの便利なところは、1アカウントで複数サイトを共通利用できる点だ。サイトごとの厳密なURL審査はほとんどなく、アカウント単位でまとめて案件に申請していける。だから「サイトを1つ作ったら、関連案件を一気に出す」という戦い方ができる。
PartnerStack以外では、impact.comとA8.netも併用した。impact.comはDropboxやSlackなど大手が多く、A8.netは国内案件に強い。ただ今回の主戦場はあくまでPartnerStackだ。
100件を2日で出せた理由は「申請文テンプレ」
100件超を週末2日で出せたのは、申請文を毎回ゼロから書かなかったからだ。フォームの入力項目はどの案件もほぼ同じ。サイト説明・宣伝方法・想定流入・国を、テンプレで固定した。
実際に使っているのがこれだ。案件名の部分だけ差し替えて、あとはコピペで回した。
Business description:
[YourSite] is a Japanese programmatic SEO comparison site helping Japanese
businesses discover and compare SaaS tools. We publish in-depth comparison
articles, alternative guides, and category rankings targeting Japanese SMBs
and startups.
How to promote:
SEO-optimized comparison and alternative articles in Japanese on [yourdomain.com]
targeting Japanese SMBs. [Tool] will be featured in comparison pages,
alternative guides, and category rankings.
Audience size: 1,000-10,000 monthly visitors
Primary country: Japan
[YourSite] と [yourdomain.com] は自分のサイト名・ドメインに置き換える。
ポイントは3つある。
まず、サイトの性質(pSEO比較サイト)と宣伝方法(比較記事・代替ガイド)を具体的に書くこと。「ブログで紹介します」だけだと弱い。どのページにどう載せるかまで書くと、審査側がイメージしやすい。
次に、Primary country: Japan を必ず明記すること。これは後述する「中国向けと誤認される」事故を防ぐためだ。
最後に、想定流入を盛らないこと。1,000-10,000 monthly visitors のように正直なレンジで書く。盛っても、後述のトラフィック閾値で結局バレて落ちる。
申請文テンプレに必ず入れる4項目
サイトの種類と何で集客しているか(SEO・比較記事など具体的に)
宣伝方法(どのページにどう載せるか)
想定の月間流入(正直なレンジで)
ターゲット国(Primary country: Japan を明記)
落ちた理由カタログ:4つに分類できた
承認6件(livestorm / streak / webcatalog / todoist / plesk / niural、ほか1Password・Kaizen Platform)に対して、否決は大量に出た。だが理由を並べると、きれいに4タイプに分かれた。
| 否決タイプ | 具体例 | 否決理由 | 対策 |
|---|---|---|---|
| トラフィック閾値 | HubSpot | 月1,000訪問者に未達 | PVが育つまで寝かせる |
| トラフィック閾値 | ActiveCampaign | 月500セッションに未達 | 同上 |
| 自分のミス | Kit(旧ConvertKit) | 記事公開前に申請しbroken page扱い | 公開してから申請 |
| 構造的に不可 | QuickBooks | 米国居住者専用(EIN/SSN必須) | 事前に居住地条件を確認 |
| 構造的に不可 | Mailchimp | プログラムが2023年に終了 | 生存中か事前確認 |
| 理由不明 | ClickUp等 | 開示なし | 深追いしない |
トラフィック閾値で落ちる=今は無理な壁
HubSpotは「月1,000訪問者未達」、ActiveCampaignは「月500セッション未達」で落ちた。これは申請文をどう磨いても無理だ。サイトの実績そのものが足りていない。
ここで大事なのは、落ちた案件を捨てないこと。「閾値未達リスト」として別管理し、PVが育ってから再申請する。最初に全部通そうとしない。
PVが要件に届かないもどかしさは、初収益22円だった副業ブログ4ヶ月目の現実にも書いた。数字が育つまでは、通る案件から固めるしかない。
自分のミスで落ちる=避けられる
一番もったいないのがこれだ。Kit(旧ConvertKit)は、紹介記事を公開する前に申請してしまい、「URL leads to broken page(リンク先が壊れたページ)」として否決された。
審査担当は申請されたURLを実際に見にくる。中身がまだ無いページを出せば、当然落ちる。サイトと該当記事を公開してから申請する。これだけで防げた1件だった。
構造的に申請不可=最初から弾く
QuickBooksは米国居住者専用で、EINかSSN(米国の納税者番号)が必須だった。日本在住の時点で申請してもまず通らない。Mailchimpに至ってはアフィリエイトプログラム自体が2023年に終了していた。
これらは申請する前に「日本居住者OKか」「プログラムが今も生きているか」を確認すれば、申請枠も時間も無駄にせずに済む。
理由不明の否決もある
ClickUpなど、理由が開示されないまま落ちた案件もいくつかある。ここは正直に書くと、明確な原因はわからない。考え込んでも答えは出ないので、深追いせず次に進むのが現実的だった。
申請でハマった落とし穴
分類に入りきらない、地味にハマったポイントも共有しておく。
日本語サイトを「中国向け」と誤認される
否決理由に、想定オーディエンスの地域ミスマッチが返ってきたことがある。日本語サイトなのに、なぜか中国向けの流入と判断されたらしい。
対策はシンプルで、申請文に「Japan-based audience(日本のオーディエンス向け)」だと明記して返信した。最初からテンプレに Primary country: Japan を入れておけば、この往復は減らせる。
Declinedでも別ルートが残ることがある
impact.comでは、Marketplace経由の申請がDeclined(却下)になったあと、ブランド個別のページ経由でアクセスできるケースがあった。一度落ちても、別の入口から再申請できる余地が残ることがある。
ただし、この回避ルートは案件によって挙動が違う。確実な手順として一般化はできないので、「一度の却下で完全に諦めなくていい」程度に捉えておくのがいい。

落ちた瞬間は「あ〜」ってなるけど、ASPの審査は一発勝負じゃない。条件が変われば通ることも多い。落ちたログこそ次の申請リストになる。
よくある質問
- Q審査に一度落ちたら、もう再申請はできませんか?
- A
できる場合が多いです。トラフィック閾値での否決なら、PVが要件を満たしてから再申請すれば通る可能性があります。impact.comのように、Declined後もブランド個別ページ経由で再アプローチできるケースもあります。一度の却下で完全に諦めず、「条件が変わったら再挑戦するリスト」として管理するのがおすすめです。
- QPVがまだ少なくても通るアフィリエイト案件はありますか?
- A
あります。承認された案件(livestormやtodoistなど)は、トラフィック要件が比較的ゆるいものが中心でした。逆にHubSpotやActiveCampaignは明確な流入閾値があり、立ち上げ初期では弾かれます。最初は要件のゆるい案件から固めて、流入が育ってから大手に再申請する順番が現実的です。
- Q申請文は英語で書かないとダメですか?
- A
PartnerStackなど海外ASPのフォームは基本的に英語です。ただし毎回考える必要はなく、サイト説明・宣伝方法・想定流入・国の4項目をテンプレ化すれば、案件名を差し替えるだけで使い回せます。本文で公開したテンプレをベースに、自分のサイトの情報へ置き換えてください。
- Q日本在住だと申請できない案件はありますか?
- A
あります。QuickBooksは米国居住者専用で、EINやSSNといった米国の納税者番号が必須でした。こうした案件は申請前に「対象国・居住条件」を確認しないと、枠と時間を無駄にします。プログラムがすでに終了しているケース(Mailchimpは2023年終了)もあるので、生存確認もあわせて行うと安全です。
- Qサイトがまだ未完成でも申請していいですか?
- A
やめておくほうがいいです。Kit(旧ConvertKit)は紹介記事を公開する前に申請し、「リンク先が壊れたページ」として否決されました。審査担当は申請URLを実際に確認します。少なくとも申請に出すサイトと該当ページを公開してから申請してください。
まとめ
副業のアフィリエイト審査を2日で100件超回してわかったことは、3つに集約できる。
1つ目、申請文はテンプレ化する。サイト説明・宣伝方法・想定流入・国の4項目を固定すれば、100件でも週末2日で出せる。
2つ目、落ちる理由は事前に潰せる。公開前申請(broken page)、居住地条件、終了プログラム。この3つを申請前にチェックするだけで、無駄な否決が大きく減る。
3つ目、閾値で落ちた案件は捨てない。PVが育ってから再申請する「寝かせリスト」として管理する。審査は一発勝負ではない。
まずは要件のゆるい案件から数本通して、アフィリエイトの土台を作る。流入を伸ばす取り組みと並行で進めるのが、遠回りに見えて一番速い。申請後の実際のクリック・成果は副業ブログ5ヶ月目の実績に記録している。


